NEWS

寄付先「NPO法人ONE LOVE」インタビュー『KOTODAMA PROJECT』

2021年7月1週目から始まり、毎週続けてきた「KOTODAMA PROJECT」
様々な方の購入によるサポートや参加頂いたアーティスト、サウンド、ダンサー、レーベルの方々のお陰で続けれている事に改めて感謝致します。

その様なサポートと同時にSNSなどで繋がった方々が送ってくださるメッセージによる応援も自分達の支えになっています。そんな色々な形でメッセージをくださる方の1人に「NPO法人ONE LOVEの池田さん」が居られました。

家庭学習応援施設を運営し、小学生から高校生を中心に、時にはレゲエのメッセージを使った教育をもされてると長文で熱い思いを伝えるものでした。寄付先として「ゲートキーパー支援センター」「あなたのいばしょ」とお話ししていく中で学生の自殺など悲しい話を聞いてきた自分達としては何か感じる所がありました。

その後、お電話、メール、ZOOMなどで話を進め、新たな寄付先を「NPO法人ONE LOVE」とさせて頂く運びとなりました。

※コロナの関係でスケジュールの調整が難しく記事が遅れた事をお詫び致します。2022年1月1 日より寄付先変更済み

今回《NPO法人ONE LOVE》の理事長の池田さんにインタビューさせて頂きました。

TURTLEMAN’s CLUB(以下 T) /はじめまして!宜しくお願いします。
まずは団体『NPO法人ONE LOVE』の紹介をお願いします。

池田(以下 I)/ 僕たちの運営している特定非営利活動法人ONE LOVEは、小中学生の学習支援、 フリースクール、通信制高校のサポート校の事業を持つ家庭学習応援施設MyPlac eという教育施設を通して子どもとその家族、学校の先生が明るく前向きに楽しく子育 てや教育に参加できる社会の実現を目指して活動しています。

T /学習支援は学習塾みたいなことですか?

I /そうですね。学習塾と分けたいと思って学習支援と言っています。 よくある学校の勉強や受験にむけての勉強の手助けももちろん行うのですが、 ‘’学ぶ’’とか’’新しいことを知ること’’のきっかけを与えれるように心がけていま す。 勉強嫌いの子に無理やり勉強させても誰も得しないなってことをたくさん経験 してきました。好きなことなら自主的に学ぶ。 やりたいことを見つけたり、生きがいを見つける人生支援、’’居場所を提供する ‘’みたいなところにフォーカスを置いています。

T /そうなんですね!現在どのような割合で利用者がいるのですか?

I / 男女半々ぐらいです。 障害をもっている子も利用してくださっています。

T /そうなんですね!ちなみに立ち上げたきっかけは何ですか?

I / この法人の理事長である僕が2012年~2019年の7年間小学校の教師をやって いた時に感じた問題が一番のきっかけです。 今の教育に関する問題は時間や制度の関係で学校だけでは救い切れない『コト』『ヒト』 の存在があることを知りました。
学校以外の学び場やコミュニティーを作ることで救える子が増えるのなら僕たちが立 ち上げればいいかなと思い立ち上げました。

T /救い切れない『コト』『ヒト』とはどういう意味ですかね?

I /例えば、インターネットやゲームに依存してしまい他のことに対して無気力になってし まったり、閉鎖的になってしまったり、不登校や引きこもりになってしまい、なかなか 自分を認められなくなってしまうことがあります。 学校の中からだけでは救いきれないので学校の時間だけではなくサポート出来る場、何 かのきっかけで SOS を出しやすい場所を作りたいと思いました。

T /やりがいや生きがいとしてインターネットやゲームも一つのアイテムだけど行きすぎ るとコミュニケーション能力の欠如などの問題も起こるということですね。
教師をやっていて印象に残っていることはありますか?

I /教育や子育てに限らずですが、現代社会はたくさんの『情報』に溢れていて「何が正解 かわからない。実際にどうすればいいのかわからない。」だから『経験』に頼って「こ うするべきだろう。」という感覚で子どもに関わってしまっている人が結構いると思う のですが、自分にとって良かったことが目の前の子どもにとっても良いとは限りません。 仮に自分の子どもであっても何となくこのへんのことがわからずに大人も子どももし んどくなっちゃってるケースが結構あります。 なのでいつでも相談できる場所や相手を作りやすい社会にしていけたらいいなと思っ て今の仕事を作っていっています。

(写真)↑MY PLACEの施設内

T /時代の変化による大人と子供の意見のギャップみたいなものが生じるんですね。
親や学校が出来きれなかった教育の間の存在になるみたいなことですか?

I /そうですね。私自身学校で働いていたのでちょうどいい行き来ができると思っています。

T /近年の教育の問題点、またその解決策として取り組んでいることはありますか?

I /たくさん問題はあるとは思うのですが、『学校の先生が忙し過ぎる』という点と『子ど もや親が学校や先生を選べない』という点があるのかなと思っています。 学校の先生が忙しいという部分に関しては僕が学校で働いていたのでめちゃくちゃよ くわかるのですが、新しいことを学ぶ時間も無い、心に余裕を持つことも難しいという のは子どもに直接マイナスだなと思っています。 なので、できる限り低価格で学習も教えつつ、それ以上に大切な『子どもたちに居場所 と余裕を作る』ことを事業にしています。子どもたちがニコニコ余裕があれば先生たち の忙しさも回り回ってプラスはあるのかなと思っています。 特別支援教育や新しい教育の話題について勉強会を開いたり、近所の学校にゲストティ ーチャーとして授業をしに行ったりしながら先生たちの役に立つことを考えながら色 いろと活動しています。 不登校の子どもたちの情報共有をしながら連携したりもしています。 『子どもや親が学校を選べない』というのも結構教師としてもしんどい部分がありまし た。別に正解なんか無いのに先生たちも比べられているような感覚にさらされて、自分 の苦手なことまで必死に頑張っていくのですが、やっぱり人間なので相性ってあると思 うので、この学校、この先生しか自分たちには居ないという状態はお互いしんどくなっ てしまう気がしています。 僕たちとしては、学校や親以外の大人として子どもたちの今必要な『枠』を考えながら 関わるようにしています。 厳しくしないといけないなと思えばその『枠』を埋めますし、『ちょっとゆっくりでき る関係』が必要だと思えばその『枠』を埋めに行っている感じですね。

(写真)↑ZOOMインタビュー中にKOTODAMA PROJECTのRAM HEAD「それぞれ輝ける色があるのさ」のTシャツを着ている池田さん

T /確かに教師が忙しすぎて新しいことを学ぶ時間や余裕がないのはマイナスですね。
ハードルは高いと思いますが、子供や親が先生を選べる学校という発想はおもしろいですね。 学校でレゲエアーティストがライブするといった活動をしているのを拝見しま したが、どのような効果がありましたか?

I /もちろん、たくさんの『歌詞』やインタビューの『言葉』に感動や元気をもらっている子どもたちの姿をたくさん感じることができました。何人かの保護者の方が自ら参観しに来てくれていたりしたこともあり、こうした人たちは無条件に『学校のファン』が増えるのはその後の学校運営にはすごく助かりましたね。 あと何年かして大きくなった卒業生たちが小学生の時には感じられていなかった『メッ セージ』をキャッチして教えてくれることはとても嬉しいですね。『教育』は種を蒔く ようなものだと思っていて、もちろん育ち方は人それぞれですが、あとになって一気に花が開くこともあってそういうところが教育の魅力だなと思っています。

T /元々レゲェが好きだったんですか?

I /そうですね!三木道三が流行っていたころから聞いています。 初めてライブで見た時にテレビで見る姿とは全然違って衝撃受けました。

T /KOTODAMA PROJECT について思うことはありますか?

I /レゲエのアーティストを呼んだ授業作りと似た感覚を覚えました。誰もが一度くらいは歌の歌詞や本の一場面に元気をもらったことはあるんじゃないかなと思っています。 そういう『自分が大切にしておきたい言葉』を吟味したり、大事にしたりすることは誰 にとっても大切なことだと思いますし、それがまた違う誰かの支えになるなら素晴らし いことだなと思っています。

(写真)↑MY PLACEの普段の風景

T /‘’行きたくなる教育施設’’ いいですね!
最後に、重複するかもしれませんが今後どのような学校や教育現場になって ほしいですか?

I /やっぱり『行きたくなる教育施設』が増えるといいなと思っています。もっと『自由』 にもっと『幅広く』学べる場所や、そういう学びを応援してくれる人を増やしていきた いですね。 別にこれはハードルを下げましょうとかそういう話では無いのですけどそういう風に 捉えられがちです。 インターネットの登場により、今まで知りたくても知ることが出来なかったことが簡単 にわかる時代になりました。それなのに『もっと学びたい』『もっと知りたい』『色ん なことをしてみたい』というエネルギーに満ちた子ってそう多くないなと思っています。 失敗や間違いが起きないように大人がガチガチにレールを敷いて「うちの子にはこれが 合っている。」と決めきってしまうようなこともよくあります。逆に子どもに『自由』 と『責任』を与えてあげた方が子どもはきちんと自分の足で進んでいくのだということ をこれからも広げていきたいなと思っています。 同時に同調圧力や世間体にしんどくなってしまう『大人』も救いたいですね。今はオンラインでの繋がりでも結構サポートできる部分が多いと思うので全国どこからでも似 たような価値観を持っている人がいるなら助けられるような『教育』の場として僕らも 成長していきたいと思っています。

T /ありがとうございました。

I /こちらこそありがとうございました。

仕事に追われる日々の中で大変な先生方。
金銭的、時間的にも余裕が持つことが難しくなっている親の現状。
そんな状況の中で繋がりが少なくなって塞ぎ込みがちになる子供にとって一緒に遊んでくれる学年の違う友達、遊びの中で色々教えてくれる大人が居るのはとても大きな事だと感じました。

『KOTODAMA PROJECT』として微力ではありますがアパレル商品が1点売れるごとに700円を寄付し『NPO法人ONE LOVE』をサポートしたいと思います。

寄付合計金額は随時トップページのバナーで公開します!
共感頂ければサポート宜しくお願いします!